1.はじめに
昇進・昇格試験の面接を控えている皆さん、このような不安を感じていませんか?
- 面接の短い時間で自分の力をしっかり発揮できるだろうか?
- 面接官は受験者のどこを見て合否を判断しているのか?
- 実際に合格する人の特徴を知って自分の準備に活かしたい!
昇格試験の面接は、たった数十分のやりとりで評価が決まる厳しい場です。
本番後に、「あの質問、もっと上手く答えられたのに…」と後悔をしないためにも、受かる人と落ちる人の違いを知りしっかり対策をすることが重要 です。
私はこれまで、昇進・昇格試験の面接で多くの受験者を見てきました。
そこで感じたのは、合否は、業務における優秀さやパフォーマンスとは必ずしも一致しない ということです。
では、具体的に「受かる人」と「落ちる人」はどこが違うのか。
面接官の視点から詳しく解説していきます。
2.そもそも、なぜ事前準備が大事なのか?
昇進・昇格試験の面接では、面接官は短い時間で受験者の合否を判断することが求められます。
そのため、面接官は各質問に対してどのような視点でチェックするか、ということを意識しながら面接を行っています。
例えば以下のようなポイントです。
- 論理的にわかりやすく、かつ、自分の言葉で話しているか
- 会社の方向性を把握した上で、自分の役割を理解しているか
- 上位等級としての資質があるか
したがって、面接官が見ているポイントと大きくずれた解答をしてしまっては、どれだけ実績があっても「基準を満たしていない」と判断されてしまう可能性があります。
では、準備の有無でどれほど差がつくのか、実際のケースを見てみましょう。
- 事前準備をしっかり行ったAさん
-
- 頻出質問を想定し何度も練習していたため、本番でも落ち着いて回答できた
- 具体的なエピソードを交えて話し、説得力のある回答ができた
- 会社のビジョンや求められる人物像を理解し、それに沿った受け答えができた
- 準備不足のBさん
-
- 予想外の質問にしどろもどろになり、曖昧な回答になった
- 回答内容に具体性が欠け、伝えたいことの本質が面接官に伝わらなかった
- 求められる人物像について考えを述べるも、一般論に聞こえ面接官に響かなかった
このように、面接の結果は事前の準備の差で大きく変わります。
「実力があるかどうか」ではなく、「それを相手に伝えられるかどうか」が合否を分けるのです。
では、実際に受かる人と落ちる人には、どのような特徴があるのかについても見ていきましょう。
3.受かる人の特徴・落ちる人の特徴
受かる人の特徴5つ
- 1.話が理路整然としてわかりやすい
-
面接官は、数多くの受験と面接をします。
その中には面識のない受験者も多く、初めて会話する相手の考えを質問を通して引出し理解しようとしています。
結論が明確で、順序立てて話せる人は評価されやすいです。 - 2.質問の意図をくみとり的確に回答できる
-
実際の面接の場面では、聞いたことと微妙にずれた答えをする人が多くいます。
一方で、質問の意図に沿って的確に回答できる受験者は面接官にとっても好印象で、面接の進行もスムーズです。 - 3.自分に対する自信を適度に持っている
-
昇進昇格試験では、自信を持ってはきはきと発言できる人が評価される傾向にあります。
謙虚さは大切ですが、それが前面に出すぎてしまうと「この人、自信がなさそう」と見えてしまう場合があります。 - 4.回答内容に一貫性があり矛盾がない
-
面接官はあえて深掘り質問や類似質問をすることで、その人の本質を引き出そうとしています。
準備をしないままその場しのぎの回答をすると、「一貫性がない」とされ減点されてしまう可能性もあります。
ちなみに、私が面接官をしていて「この人ブレてないな」と感心した人は、「一貫して顧客重視の人」でした。 - 5.ポジティブな姿勢
-
やはり発言の内容が全体的にポジティブな人の方が評価はされやすいです。
たとえば、自分の仕事について楽しそうに語る人、苦労体験でもなんだか楽しそう、会社の経営理念に共感してくれている、会社の未来を信じそのために頑張ろうとしている人、の話は面接官としても聞いていて楽しいのです。
落ちる人の特徴5つ
- 1.昇進昇格への意欲が感じられない
-
「なぜ昇進したいのか?」という質問に対して、熱意が伝わらない人は不合格になりやすいです。
「自分が〇〇を実現したい」「会社に貢献したい」という強い意思を示すことが重要です。 - 2.ネガティブな発言が多い
-
「今の環境では成果を出しづらい」「周りが協力してくれない」など、不満や言い訳が多い人は落ちやすいです。
「課題はあるが、自分はこう対処している」と前向きに話せる人が評価されます。 - 3.自己評価が低い・謙遜しすぎる
-
「自分はまだまだ力不足ですが…」「大したことではありませんが…」といった発言が多いと、
「この人はリーダーシップを発揮できるのか?」と疑問を持たれます。
適度な謙虚さは必要ですが、面接試験では自信を持って話すことも大切です。 - 4.質問の意図をくみとれておらず話が微妙にかみ合わない
-
受かる人の特徴でも書きましたが、実際の面接の場面では、聞いたことと微妙にずれた答えをする人が多くいます。
面接官側も人間ですので「今の聞き方ちょっとわかりにくかったかな?」と思ったりもするものですが、
あまりにずれた回答が続くと「この人は話を理解する力が弱い」と判断される場合があります。 - 5.明らかな準備不足
-
やはり発言の内容が全体的にポジティブな人の方が評価はされやすいです。
たとえば、自分の仕事について楽しそうに語る人、苦労体験でもなんだか楽しそう、会社の経営理念に共感してくれている、会社の未来を信じそのために頑張ろうとしている人、の話は面接官としても聞いていて楽しいのです。
以上、受かる人の特徴・落ちる人の特徴でした。
ぜひ、上記を参考にして面接の準備をしてみてください。
一点注意したいポイントとして、落ちる人の特徴のうち「自己評価が低い・謙遜しすぎる」「質問の意図をくみとれておらず話が微妙にかみ合わない」といった点は自分で気づけない場合も多いことです。
そういった場合は、第三者からフィードバックをもらうと効果的です!
4.まとめ
昇格面接では、単なる「実力」だけでなく、それを面接官に伝えられるかどうか が合否を分けます。
そして、そのカギを握るのが 「事前準備」 です。
しかし、実際には「何を準備すればいいのかわからない」 という方も多いのではないでしょうか?
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